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瓦の種類

 一言で「瓦」と言ってもたくさんの種類があります。特に代表的なのは「粘土瓦」と「セメント瓦」です。
粘土瓦は名前の通り、粘土で形を作り焼き上げた瓦です。みなさんがイメージするような日本瓦と呼ばれる瓦は粘土瓦に分類されます。日本三大瓦と言われる「三州瓦」「石州瓦」「淡路瓦」も粘土瓦です。和風な日本瓦だけでなく、海外の住宅のようなおしゃれな「洋瓦」もあります。実は洋瓦の歴史は古く、江戸時代末期から作られていたと言われています。また粘土瓦は「釉薬瓦」「無釉薬瓦」に分けられます。釉薬瓦は、釉薬を塗って焼き上げた瓦です。見た目は陶器のように光沢があり、形や色も豊富です。無釉薬瓦は、釉薬を塗らずに蒸し焼きにします。蒸し焼きすることによって表面に炭素膜ができ、銀色をしています。
 セメント瓦は、セメントと砂を混ぜて作られます。また塗料で色をつけているため定期的に塗装が必要です。加工しやすいことや色が豊富なことが利点で、かつて人気があった屋根材です。しかし瓦同様重量が重たいため、現在はほとんど生産されていません。

瓦